食品工場の安全対策強化への取り組みとして
セコムさんと農林中央金庫さんが共同して
「食品防御」についての認証基準を開発し、
認証取得に向けた支援(コンサルティング)や
警備機器の販売を本日(25日)より始めると発表がありました。
食品業界では5年が経過した今でも
意図的に食品に農薬を混入させた事件が話題になるぐらいの
大きなフードテロがありました。
その頃から食品防御(フードディフェンス)に、業界全体が意識を向け始め
食品工場の監査でもフードディフェンスの取組みについて
確認されることが多くなってきました。
以前から食品業界では
「食品安全(フードセーフティー)」という言葉は、よく耳にしていたのですが、
「食品防御(フードディフェンス)」という言葉は、あまり聞くことはありませんでした。
食品安全は工程管理として「食」の専門家が居れば確保できるのですが。
食品防御は「事件」を未然に防ぐことなので、食の専門家だけでは対応できません。
犯罪心理を学んだ方や、プロである警察の方、警備会社の方たちの知識を組み込まないと
防ぐことが難しいのです・・・
どんなシステムでも「人」が対象となるので「完璧」は、ないのかもしれませんが
フードディフェンスの認証基準が確立されれば、
今後の食品業界では認証取得が、取引の必要条件になっていくかもしれません。
それぐらい今の食品業界はフードディフェンスに敏感に反応してしまうのです。
色んなプロフェッショナルの人の意見を取り入れながら
食品防御の認証システムを形にしていって欲しいですね。
2018.12.28 mint